週末1泊4日の弾丸旅!エクストリーム海外旅行~香港編~

オフの日を極限まで楽しみ、翌日は平常どおり出勤する「エクストリーム」なるスポーツ?ゲーム?がひそかなブームとか。今回は合同企画として、ナビ的「エクストリーム海外旅行」を提案します!

ネイホウ!香港ナビです。
香港行きた~い!でも・・・「ホテル代高~い!」「有給休暇を使いたくな~い!」などなど、ジレンマが多いのも確か。飛行機でわずか数時間なのに、近くて遠い存在になっているのが現実。そんな中、脚光を浴び始めているのが深夜便、通称「夜這い便」です。日本と香港を深夜に出発するこのフライト、到着時間が早朝とあって到着したその日が丸々使えるのはうれしい限り。おまけにお財布にやさしい格安航空会社もどんどん増えてきています。そこで香港ナビでは、主にこの深夜便を利用した「弾丸旅行」、それも時間も体力も極限まで使ってトコトン香港を楽しむ「エクストリーム旅行」をみなさんに提案します!

『"ナビ的"エクストリーム海外旅行』とは?

旅行を成功に導く5つの心得

1. フライトは慎重に選ぶべし。
2. 荷物は必要最低限にすべし。スーツケースはNG。
3. 移動時間は極力休息、睡眠時間に充てるべし。
4. 現地での行動計画は目的を絞り、効率的かつ余裕を持つようにすべし。
5. 出社に影響しないように最終日は体力を温存すべし。

大まかには以上が重要ポイント。いかに効率よく、身軽に、そして出社にひびかないような行動をするかが、このエクストリーム旅行を成功させるカギ。やりたいことが全部できなかった、帰国後出社時間に間に合わなかった、疲れて結局会社を休んでしまった・・・なんてことのないように。
エクストリーム旅行は「旅行」であって「旅行」ではありません。むしろ「極限」「極度」「過激」を楽しむ競技なのです。この試練を乗り越えることこそが、エクストリーム旅行の醍醐味と言っても過言ではないでしょう。

では早速、それぞれの心得に沿って細かく説明していきましょう。

1. フライトは慎重に選ぶべし。

旅行の要ともなるのがフライト選び。2015年6月現在、日本を夜遅く出発する航空会社はキャセイパシフィック航空、ドラゴン航空、全日空の大手のほか、香港エクスプレス、ピーチ、バニラエアなどのLCC(格安航空)。
大手航空会社はお値段は若干高めですが、その分サービスや保障が充実。一方のLCCは、規制や制限が多く、よほどのことがない限り振り替えや払い戻しなどはありません。また座席指定、荷物の預け入れなど別料金の場合がほとんどですが、プロモーションや早割りを利用するとお手頃な値段で買えるのが魅力です。いずれにしろ、日本帰国後、出社時間に間に合うフライトを予約することが最優先であることをお忘れなく
トラベルコちゃんの画面はこんな感じ。

トラベルコちゃんの画面はこんな感じ。

予約やプロモーションなどの情報は、各航空会社のホームページを検索するのもひとつの手ですが、希望の条件を入れれば最適なチケットを探してくれる、航空券検索サイトを利用するのも賢い方法。特に自分の予定を最優先条件でフライトを選びたい場合などは、航空券検索サイトの方が圧倒的に便利です。
検索方法は簡単です。例えば「トラベルコちゃん」の場合、行き先、希望日、人数などの基本情報を入力した後に一覧が表示されます。そのページの左側に希望時間、利用空港、希望航空会社などざまざまな追加検索条件が出てくるので、その項目をクリックするだけでOKです。

2. 荷物は必要最低限にすべし。スーツケースはNG。

そもそも1泊、場合によっては0泊の弾丸旅行にスーツケースは不要。気軽に身軽に行動するためにも手荷物は必要最低限が基本です。極端な話、持ち物はパスポートと現金やクレジットカードだけで充分。どうしても必要なものは現地調達するくらいの気構えでいきましょう。大きな荷物がなければ到着後に荷物が出てくるのを待つことなくスルー、LCC利用の場合は荷物預け入れの追加料金が不要などいいことづくめ。
なお出社にスーツを着る必要のある人は、日本の空港で着替えて、コインロッカーなどに入れておけば荷物になりません。

3. 移動時間は極力休息、睡眠時間に充てるべし。

日本を夜遅くに出発した場合、香港に飛行機が着陸するのは朝5時くらい。エクストリーム旅行はこの時間から始まるのです。到着後、すぐに行動するためにも大切なのは体力。特に1日の仕事を終えてからの移動で、疲れが完全に取れていないはずです。ですから会社から空港、機内、香港の空港から市内などの移動中は、体力温存のためにも可能な限り休息や睡眠時間に充てましょう。たとえ10分でも寝るのと寝ないのとでは、後の行動に大きく影響してきます。
なお、チェックイン時間前でもホテルにチェックインできることもあります。体力的にどうしてもきついようであれば、まずはホテルに行って確認し、問題ないようであれば数時間の仮眠を取るようにしてください。

4. 現地での行動計画は目的を絞り、効率的かつ余裕を持つようにすべし。

1泊4日の人はまだしも、0泊3日の人は到着したその日が初日であり、なおかつ最終日でもあります。限られた時間を生かすも殺すも、すべては事前の計画次第(ちょっと大げさ?www)。そのためにも、あれやこれや予定を詰め込むよりは、旅行の目的を最小限に絞り、じっくりと楽しむ方がダンゼン有意義に過ごせ、満足度も上がります。また無理な計画は日本に戻ってからの仕事にも影響しかねないので、くれぐれも綿密かつゆったりした行動計画を。

ここで、旅行計画に役立つ(かもしれない)ヒントをナビからいくつかお教えします。よかったら参考にしてくださいね。


■□■ 空港から市内への移動 ■□■
便利な香港は早朝の到着でも問題なし。エアポートエクスプレスの始発は朝6時前、バスなら24時間運行しています。最初の目的に合わせて移動手段を選んでください。

■□■ 早朝からオープンしている飲食店 ■□■
機内でぐっすり寝ていた人は、おそらく何も口にしていないのでは?腹が減っては戦はできぬ・・・じゃないですが、長い1日をパワフルに過ごすために、まずは腹ごしらえから。空港内はもちろん、市内に出ればここで紹介している以外にも、早朝からオープンしている店はたくさんありますよ。

●空港到着ロビー編 ※2015年6月現在
・鴻福堂 24時間営業
Level 3(ターミナル2)
・Délifrance 5:30 – 23:00
Arrivals Meeters & Greeters Hall, Level 5(ターミナル1)
・McDonald’s & McCafe 24時間営業
Arrivals Meeters & Greeters Hall, Level 5(ターミナル1)
●ローカルレストラン、ファーストフード編
●飲茶編

■□■ 体力勝負?エクストリーム度別観光 ■□■
基本的に最終日はのんびり食事やショッピングを楽しむとして、要となるのは到着初日。そんな限られた時間を有効に使うために、ナビの独断と偏見でエクストリーム度別にコースを練ってみました。ちなみに最高レベル、つまり「超極限コース」は★5つです。星の数が増えるほど、市内から遠くなり、移動手段が難しくなります。
香港おさらいコース(エクストリーム度:★~★★)
特徴: 
有名観光スポットを効率的かつくまなく網羅した、初心者向けコースです。
コース: 空港-(エアポートバス)→西港城-(徒歩)→文武廟-(トラム)(ピークトラム)→ビクトリアピークー(ピークトラム)(バス)→レパルスベイ-(バス)→スタンレー(バス)→セントラルヒルサイドエスカレーター-(徒歩)(スターフェリー)(地下鉄)→黄大仙-(地下鉄)→女人街-(地下鉄)→尖沙咀プロムナード(シンフォニー・オブ・ライツ鑑賞)
郊外散策コース(エクストリーム度:★★~★★★)
特徴: 
歴史溢れる郊外をめぐる、リピーター向けコース。訪問箇所は少なめですが、経路が複雑なのに加え、ほとんど徒歩での散策となります。
コース: 空港-(エアポートバス)(徒歩)→屏山文物徑-(徒歩)(軽便鉄道)→青松観-(軽便鉄道)→元朗-(西鉄)→吉慶圍
香港脱出コース(エクストリーム度:★★★★~★★★★★)
特徴: 
香港はあくまでも通過点。1時間ほどで行けるマカオ、深センまで足を延ばすコース。
コース: A)空港-(バスまたはフェリー)→深セン
B)空港
-(フェリー)→マカオ
香港リピーターさんは、この際一気にマカオや深センに足を延ばしてみてはいかが? 香港リピーターさんは、この際一気にマカオや深センに足を延ばしてみてはいかが?

香港リピーターさんは、この際一気にマカオや深センに足を延ばしてみてはいかが?

5. 出社に影響しないように最終日は体力を温存すべし。

気流の関係で、香港から日本へのフライト時間は日本から行くよりも短め。特に冬場は東京までわずか3時間ちょっとで到着することも。つまり機内でぐっすり眠れたとしても、この短い睡眠時間のまま出社しなくてはならないことになります。仕事中に居眠りをしないためにも(笑)、最終日はできるだけ体力を使わず、疲れない行動をすることが重要です。そんな最終日を体力の消耗をできるだけ少なく、なおかつ有意義に過ごすための方法をご紹介します。
■□■ 知っておくと便利な最終日のヒント ■□■
●ホテルを徹底的に使いこなす

香港のほとんどのホテルのチェックアウト時間はお昼の12時ですが、夜便や深夜便の利用者にはちょっと早すぎ。出発まで最後の買い物や観光をギリギリまで楽しんで、最後にシャワーを浴びてさっぱりして空港に向かいたい・・・なんて思いませんか?状況などによって異なりますが、チェックアウト時間を遅らせる、チェックアウト後に荷物を預かってもらう、シャワーだけ浴びさせてもらう、などのわがままな注文も、ホテルはできる限りの対応をしてくれます。まずはホテルのスタッフに相談を。
 ●バスなら空港へのアクセスが24時間可能

深夜便利用者にとって心配なのが空港への足。タクシーは不安だし、リムジンは予算オーバー。できるだけ便利で安く空港に行きたい・・・とは旅行者であれば誰でもが思うこと。エアポートバスの通常の運行時間は朝5時30分から夜11時まで。この時間外に空港に行きたいという人は、EバスやNバスが便利。Eバスはほんの少しだけエアポートバスより運行時間が長く、バス停の数も多いですが、何よりも料金が超お手頃。またNバスは深夜バスの意味で、本数は少ないもののエアポートバスやEバスの運行時間以外の時間を網羅しています。

■□■ 最終日のおすすめの過ごし方 ■□■ 
■アフタヌーンティーで優雅な時間を過ごす

ホテルをチェックアウトして荷物を預けたら、残りの時間をゆったりとアフタヌーンティーに費やしてみてはいかがですか。かつて英国領だった香港ではこのアフタヌーンティーの習慣が根強く残っていて、伝統的なメニューのほかにも、趣向を凝らしたオリジナルを提供している店もあります。ペニンシュラホテルやマンダリンホテルは特に人気。
■午後からのんびりディズニーランドで遊ぶ

香港ディズニーランドの規模は日本と比較してかなり小さく、アトラクションも少ない上に待ち時間も短いので半日もあれば充分。逆に朝から意気込んで行くと翌日に疲れを残す原因に。そこでお昼過ぎからゆっくり出かけてみてはどうでしょう?いちばん混雑している時間帯ではありますが、パレードもあり、また夜には花火も打ち上げられます。夕方以降はお客さんも帰り始めるので、夜のディズニーランドは結構穴場。閉演時間まで時間をかけてたっぷり遊んでから空港に向かえば、深夜便にはちょうどいい時間です。
■午後からのツアーに参加すれば移動疲れなし

案外あなどれないのが午後発のツアー。これなら午前中の時間は自分の好きに使えるだけでなく、滞在中に行けなかった観光スポットにも行けちゃいます。でもいちばんのおすすめ理由は、専用バスで移動するため移動疲れがほとんどないこと。場合によってはバスの中でうたた寝もOK。寝ている間に次の観光スポットに到着です。夕方には解散するツアーが多いので、終了後でも余裕を持って空港に向かえます。
■夕暮れから夜にかけての夜景を堪能する

何度見ても美しく、そして飽きることのない香港の夜景。ライトとネオンの洪水は、まさに百万ドルの異名を取るのにふさわしい光景です。特に尖沙咀のプロムナード、ビクトリアピーク、ネイザンロード、水上レストランそしてナイトマーケットは、香港でも有数の夜景スポット。時間が許す限り、あちこちの夜景をのんびり見てまわってください。そして毎日夜8時から始まる光のページェント「シンフォニー・オブ・ライツ」もお忘れなく。
■空港の映画館で映画鑑賞

乗り遅れる心配がなく、ほとんど体力を使わない・・・ある意味で最強の時間の過ごし方が空港での映画鑑賞。空港第2ターミナルには大迫力のIMAXシアターが入っています。早めにチェックインを済ませ、出発までゆったりしたシートでのんびり映画を楽しんでください。鑑賞後に時間があるようであれば、飛行機に関する無料のプチミュージアム「航空探知館」や飛行機の離着陸を間近に見られる展望台「スカイデッキ」(有料)もどうぞ。もちろん空港内の施設で食事や最後のショッピングもできますよ。

いかがでしたか?
何もわざわざ大変な思いをしてまで旅行したくない、どうせ行くなら休みを取って長めに行く!なんて思った人もいるのでは?もちろんそれに越したことはありません。冒頭でも触れましたが、エクストリーム旅行は旅行には違いありませんが、競技的要素も兼ね備えています。いかに限られた時間内に自分に課した課題を消化し、何食わぬ顔で通常出社というゴールを目指すか・・・その苛酷さと自己満足こそがこの旅行の醍醐味なのです。ただし正直なところ、とてもハードな旅行です。チャレンジするなら体力と気力、そして覚悟が必要なことをお忘れなく(笑)。
以上、香港ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2015-07-28

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